エンドウ シュンジ   Shunji Endo
  遠藤 俊治
   所属   川崎医科大学  医学部 臨床医学 消化器外科学
   職種   准教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 メッケル憩室茎捻転の1例
掲載誌名 正式名:日本外科系連合学会誌
ISSNコード:03857883/18829112
掲載区分国内
出版社 日本外科系連合学会
巻・号・頁 43(6),1154-1160頁
著者・共著者 板倉 弘明, 太田 勝也, 上田 正射, 津田 雄二郎, 中島 慎介, 足立 真一, 遠藤 俊治, 池永 雅一, 山田 晃正
発行年月 2018/12
概要 症候性のメッケル憩室は少なく,その中でも憩室捻転は3.2%と少なく,軸捻転が大半で茎捻転は稀とされる.今回,Mesodiverticular band(以下,MDB)が関与したMeckel憩室の茎捻転を経験した.症例は19歳の女性で,下腹部痛を主訴に受診した.腹部造影CTでは,右下腹部に周囲が弱く造影される腫瘤性陰影を認めた.内ヘルニア・腸閉塞などを疑い,経過観察目的に緊急入院とした.入院8時間後にCTを再検すると,腹水の増加と腫瘤の造影効果の減弱を認めた.絞扼性イレウスを疑い,審査腹腔鏡検査を施行した.小腸に血流障害を疑い開腹移行した.腫瘤は小腸憩室であり,憩室体部から小腸間膜の間に索状物を認めた.索状物がヘルニア門を形成し,回腸が嵌入して憩室が360°茎捻転していた.MDBによる内ヘルニアが原因となったMeckel憩室茎捻転と診断した.MDBによるMeckel憩室の茎捻転は稀である.また自験例は,術前のCT所見でMeckel憩室とMDBを確認でき,術前診断も可能であった.(著者抄録)
文献番号 2019253720