エンドウ シュンジ   Shunji Endo
  遠藤 俊治
   所属   川崎医科大学  医学部 臨床医学 消化器外科学
   職種   准教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 鼠径部皮下組織原発と思われた悪性顆粒細胞腫の1例
掲載誌名 正式名:日本外科系連合学会誌
ISSNコード:03857883/18829112
掲載区分国内
出版社 日本外科系連合学会
巻・号・頁 42(5),886-891頁
著者・共著者 遠藤 俊治, 山田 晃正, 池永 雅一, 足立 真一, 太田 勝也, 中島 慎介, 上田 正射, 津田 雄二郎, 板倉 弘明, 山内 周
担当区分 筆頭著者
発行年月 2017/10
概要 症例は77歳女性.左鼠径部の腫瘤を自覚し,穿刺吸引細胞診で低分化癌と診断された.PETで頸椎,左鎖骨下リンパ節,両側肺野・肺門,傍大動脈リンパ節,左腸骨動脈リンパ節,左鼠径部リンパ節などに集積を認めた.左鼠径部リンパ節摘出生検を行ったが,原発不明癌と診断された.カルボプラチン+エトポシド療法を開始したが効果なく永眠した.病理解剖では下腹部,左鼠径部に多発性の皮下腫瘤,両肺,縦隔リンパ節,胸膜,横隔膜,肝,腸管漿膜面,腸間膜,大動脈周囲リンパ節,骨盤内組織にも多数の結節が認められた.組織学的にはいずれも同じ組織型を示す腫瘍で,腫瘍細胞は大型で類円形,紡錘形,不整形の核と,顆粒状の豊富な細胞質を認めた.Vimentin陽性,S-100陽性,NSE陽性,Laminin陽性,CD68一部陽性で,鼠径部皮下組織原発の悪性顆粒細胞腫と考えられた.悪性顆粒細胞腫は稀であり,若干の文献的考察を加え報告する.(著者抄録)
文献番号 2018287437