エンドウ　シュンジ   Shunji Endo   遠藤　俊治    所属   川崎医科大学  医学部 臨床医学　消化器外科学    職種   准教授
論文種別	症例報告
言語種別	日本語
査読の有無	査読あり
表題	腎細胞癌多発膵転移に対して全身化学療法後に膵全摘術を施行した1例
掲載誌名	正式名：日本外科系連合学会誌 ISSNコード：03857883/18829112
掲載区分	国内
出版社	日本外科系連合学会
巻・号・頁	42(5),853-859頁
著者・共著者	津田 雄二郎, 山田 晃正, 板倉 弘明, 高山 碩俊, 上田 正射, 中島 慎介, 太田 勝也, 足立 真一, 遠藤 俊治, 小野 豊, 池永 雅一
発行年月	2017/10
概要	症例は70歳,男性.前医で右腎細胞癌に対して右腎摘出術を施行し,経過観察中であった.術後5年7ヵ月後の腹部造影CTで膵鉤部と膵尾部に35mm大の腫瘤影を指摘され,腎癌の多発膵転移と診断した.前医でスニチニブを導入されていたが,転居に伴い当院を紹介受診した.スニチニブ導入1年後であり,腫瘍はそれぞれ18mmと20mmと著明に縮小し,膵以外の転移は認めなかった.スニチニブは,副作用のため本人の強い希望で継続困難であった.根治切除が可能と判断し膵全摘を施行した.腫瘍の病理組織像は腎癌の膵転移として矛盾しない所見であった.術後経過は良好で,術後補助化学療法は施行せず,術後1年6ヵ月無再発生存中である.腎癌膵転移に対する外科的切除は膵以外に転移を認めない場合に推奨されているが,膵全摘と膵部分切除のどちらを選択すべきか定まった見解がない.今回,腎癌術後の多発膵転移に対して膵全摘を施行した1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.(著者抄録)
文献番号	2018287431