タナカ リョウジロウ   Ryojiro Tanaka
  田中 亮二郎
   所属   川崎医科大学  医学部 臨床医学 小児科学
   職種   特任教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 低用量のカルペリチドの併用が浮腫に有効であったステロイド抵抗性ネフローゼ症候群の1例
掲載誌名 正式名:日本小児体液研究会誌
ISSNコード:24239739
掲載区分国内
出版社 日本小児体液研究会
巻・号・頁 11,51-54頁
著者・共著者 稲熊 洋祐, 堀之内 智子, 貝藤 裕史, 田中 亮二郎
発行年月 2019/05
概要 ネフローゼ症候群における全身性浮腫はNaと水貯留に起因するとされ、アルブミン(Alb)とフロセミドの投与により管理されることが多いが、それらを投与しても十分な効果が得られない症例も散見される。症例は1歳7ヵ月女児。高度蛋白尿、低アルブミン血症からネフローゼ症候群と診断し、プレドニゾロンを投与したが寛解せず、ステロイド抵抗性ネフローゼ症候群(SRNS)に至った。SRNSによる全身性浮腫に対して十分量のAlb補充と高用量のフロセミド投与を行ったが、遷延する尿量低下と浮腫増強を認め、それらに加え高血圧、胸水貯留、フロセミドによる低K血症、代謝性アルカローシスを認め治療に難渋した。利尿目的にカルペリチドを併用したところ、尿中へのNa排泄増加に伴って尿量は増加し、浮腫の改善が得られた。カルペリチドは種々の薬理作用により腎臓からのNa、水排泄を増加させ、利尿効果を発揮する。本症例のようにAlbとフロセミド投与でも改善せず、細胞外液量の増加をもたらす一次性のNa貯留を主因とする全身性浮腫に対しては低用量のカルペリチドは有効であり、Albやフロセミドとの併用を考慮してもよい。(著者抄録)
文献番号 2019251631