キタナカ アキラ
Akira Kitanaka
北中 明 所属 川崎医療福祉大学 医療技術学部 臨床検査学科 職種 教授 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | レボヘムAPTT SLAにおけるプロタミン補充APTT添加濃度の検討 |
掲載誌名 | 正式名:医学検査 ISSNコード:09158669/21885346 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本臨床衛生検査技師会 |
巻・号・頁 | 74(1),213-218頁 |
著者・共著者 | 富岡 菜々子, 今田 昌秀, 大倉 尚子, 山本 絵梨, 小川 千紘, 北中 明 |
発行年月 | 2025/01 |
概要 | 活性化部分トロンボプラスチン時間(activated partial thromboplastin time;APTT)は内因系と共通系の凝固因子をスクリーニングする検査項目である。APTT延長は内因系・共通系凝固因子の低下,抗リン脂質抗体の存在などが疑われるが,遠心条件や抗凝固薬の服用,ヘパリン混入などにより測定結果に影響を与える。これらの鑑別を行うため,病歴や服薬情報の収集とヘパリンの影響を除外し評価をする必要がある。鑑別にはプロタミン補充APTT(protamine supplemented APTT;PS-APTT)が有用であるが,試薬ごとにヘパリン感受性が異なるため,試薬ごとの至適添加プロタミン濃度の設定が必要である。我々は,APTT>34.0秒の検体を用い,未分画ヘパリン投与または混入検体におけるレボヘムAPTT SLAのプロタミン添加濃度の検討を行い,207例中123例(59.4%)にPS-APTTの短縮を認めた。また,APTT75秒未満の検体に対して硫酸プロタミン溶液0.1mg/mL,APTT75秒以上の検体に対して硫酸プロタミン溶液0.2mg/mLを添加することでヘパリン混入の鑑別が可能であった。またAPTT測定上限を超える検体を除き,簡便にPS-APTTの報告が可能であった。APTT延長症例に対しヘパリン混入の鑑別を迅速に行うことで,臨床へ有用な結果報告が可能と考えられる。(著者抄録) |
文献番号 | 2025181854 |