イシハマ タカノリ
Takanori Ishihama
石濱 嵩統 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 歯科総合口腔医療学 職種 臨床助教8年 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 診断に苦慮した非結核性抗酸菌症による頸部リンパ節炎の1例 |
掲載誌名 | 正式名:日本口腔外科学会雑誌 ISSNコード:00215163/21861579 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (公社)日本口腔外科学会 |
巻・号・頁 | 69(12),543-547頁 |
著者・共著者 | 石濱 嵩統, 阿部 厚, 桃北 萌子, 林 宏紀, 助川 信太郎, 三宅 実 |
発行年月 | 2023/12 |
概要 | 症例は69歳男性で、左側顎下部腫瘤を主訴とした。臨床検査で軽度の炎症反応を認め、造影CTでは左側顎下部に不整形で35×20mm大の不均一に造影される腫瘤を認め、MRIはT2強調画像で低信号であった。針生検で病理診断に至る所見が得られず、全身麻酔下に左側顎下腺腫瘍摘出術を施行した。切除範囲決定の一助として行った術中迅速診断で結核症が疑われ、一時的に隔離対応となり陰圧個室で気管支鏡検査後抜管したが、術中と術後の喀痰培養検査で起炎菌が検出されず陰圧管理を解除した。胸部CTで右中葉舌区に軽度の粒状病変を認め、非結核性抗酸菌(NTM)による感染症を疑い、経過観察にて術後9日目に退院した。その後気管支鏡検査を再度施行し、Mycobacterium intracellulareが検出され確定診断した。NTMに対しては無治療で経過観察し、術後2年以上経過して頸部リンパ節炎の再発は認めていない。 |
文献番号 | 2024097355 |