イシハマ タカノリ
Takanori Ishihama
石濱 嵩統 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 歯科総合口腔医療学 職種 臨床助教8年 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 高齢者の下顎骨関節突起骨折に関する臨床的検討 |
掲載誌名 | 正式名:日本歯科医療管理学会雑誌 ISSNコード:03875687 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本歯科医療管理学会 |
巻・号・頁 | 55(1),55-60頁 |
著者・共著者 | 林 宏紀, 阿部 厚, 石濱 嵩統, 古田 浩史, 谷口 真一 |
発行年月 | 2020/06 |
概要 | 著しい高齢化が進む日本において、活動的な高齢者は増加し、それに伴って顎顔面外傷を引き起こす可能性も高まる。今回われわれは顎顔面骨折の好発部位である下顎骨関節突起骨折の特徴や傾向を分析した。2009年1月から2018年12月に下顎骨関節突起骨折と診断され、入院下に加療を行った患者82名(男性46名、女性36名)を対象とした。年齢、性別、既往歴、受傷原因、治療法について統計解析を行った。65歳以上を高齢者群、64歳以下を非高齢者群と分類した。性別では、男性46例、女性36例であり、男性がやや多い傾向となった。非高齢者群は53例、高齢者群は29例となり、高齢者は全体の1/3以上を占めた。年齢分布は二峰性であった。高齢者群の既往歴は循環器疾患、骨粗鬆症を有する患者が多く(p<0.05)、受傷原因は非高齢者群と比較して転倒が多かった(p<0.05)。治療法には有意な差は認めなかった。既往歴を有する高齢者の割合も増加する可能性があり、受傷原因の特定や治療法の決定は、患者の状態に応じて判断すべきであり、今後もさらなる検討が必要である。(著者抄録) |
文献番号 | 2020280470 |