モリヤ タクヤ
Takuya Moriya
森谷 卓也 所属 川崎医科大学 医学部 職種 学長付特任教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 頸部リンパ節に転移した鼻腔原発の胞巣型横紋筋肉腫の1例 |
掲載誌名 | 正式名:岡山県臨床細胞学会誌 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 岡山県臨床細胞学会 |
巻・号・頁 | 42,50-56頁 |
著者・共著者 | 榊原 奈美, 福屋 美奈子, 舘上 里緒菜, 寺尾 祥江, 菅野 豊子, 西村 広健, 伊禮 功, 森谷 卓也 |
発行年月 | 2024/12 |
概要 | 【背景】胞巣型横紋筋肉腫は,10~20代の四肢や鼻腔に好発することが知られており,リンパ節転移や骨転移の頻度が高く,予後不良である.今回,リンパ節の穿刺吸引細胞診において,胞巣型横紋筋肉腫を経験したので報告する.【症例】20歳代,男性.近医にて副鼻腔炎を指摘され,当院を受診.右中鼻道に表面不整,易出血性のポリープを指摘され,生検を施行.CT検査にて,右頸部に50mm大のリンパ節を含む多数のリンパ節腫脹を認め,超音波ガイド下穿刺吸引細胞診を施行し,合わせ法およびLBC法にて標本を作製した.合わせ法では,異型細胞が散在性,数個の細胞からなる小集塊としてみられた.これらの細胞は,細胞質に乏しく,N/C比は高く,核は類円形~不整形で,核クロマチンは増量していた.非上皮性の腫瘍や低分化癌が考えられた.標本の見直しを行ったところ,明瞭な核小体をもつ大型の多核細胞,ラケット細胞,ボタンがみられ,最終的には胞巣型横紋筋肉腫の転移であった.【結語】胞巣型横紋筋肉腫は急速に増大し,予後は不良である.迅速に診断することは,患者の治療法や予後を考える上で,重要である.患者の年齢,発生部位などを考慮し,明瞭な核小体をもつ大型の多核細胞,ラケット細胞,ボタンなどの横紋筋芽細胞の特徴的な形態を見逃さないようスクリーニングを行う必要がある.(著者抄録) |
文献番号 | Z115280004<Pre 医中誌> |