マツトモ ノリカズ
  松友 紀和
   所属   川崎医療福祉大学  医療技術学部 診療放射線技術学科
   職種   特任准教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 連続回転収集SPECTにおける収集ステップ角度と空間分解能の基礎的検討
掲載誌名 正式名:日本放射線技術学会雑誌
ISSNコード:03694305/18814883
掲載区分国内
出版社 (公社)日本放射線技術学会
巻・号・頁 67(3),221-228頁
著者・共著者 甲谷 理温, 長木 昭男, 松友 紀和, 杉野 修一, 大畠 康, 三村 浩朗, 大西 英雄
発行年月 2011/03
概要 連続回転収集法における最適な収集ステップ角度を評価するために、視覚評価と空間分解能を用いてステップ回転収集法との比較検討行った。また、散乱体(水)の有無についても検討した。収集法としてステップ回転収集法と連続回転収集法の2種類の収集法を、2検出器による180°対向360°収集で行った。収集ステップ角度は2、3、4、6および12°の5種類に設定し、総収集時間が同一となるように一方向当たりの収集時間を変化させた。ステップ回転収集法の角度が2°の場合、回転中心のラインソースの形状は直径10.40±0.33mmの円形であった。また、A地点では接線方向の直径が9.80±0.50mm、半径方向の直径が直径10.28±0.35mmの楕円形であった。他の収集ステップ角度においても同様の傾向が認められた。散乱体なしの場合、ステップ回転収集法では、収集ステップ角度の違いによるラインソースの形状に変化は認められなかった。連続回転収集法は収集ステップ角度が6°以上の場合、回転中心から離れるほど接線方向に延びる像が認められた。また、ステップ角度が12°の場合には接線方向への延びが顕著であった。その最大の直径は収集ステップ角度12°のA地点において16.03±0.67mmであった。散乱体ありの場合は回転収集法の違いに関わらず半径方向に延びる像が顕著であった。連続回転収集法は標本化定理により算出された値以下の収集ステップ角度を用いることによって、空間分解能の劣化を防ぐことが可能である。また、その角度より大きい収集ステップ角度を用いた場合には接線方向に延びる像が認められ空間分解能が劣化した。
文献番号 2011161503