イヌカイ トモコ
Tomoko Inukai
犬飼 智子 所属 川崎医療福祉大学 保健看護学部 保健看護学科 職種 講師 |
|
論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 超急性期脳卒中患者家族への認定看護師による代理意思決定支援 |
掲載誌名 | 正式名:家族看護学研究 ISSNコード:13418351/27588424 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本家族看護学会 |
巻・号・頁 | 26(1-2),119-130頁 |
著者・共著者 | 犬飼 智子, 渡邉 久美 |
発行年月 | 2021/03 |
概要 | 目的:超急性期脳卒中患者の家族が行う代理意思決定において、認定看護師が行っている看護実践を明らかにする。方法:超急性期脳卒中治療を行う部署に勤務する救急看護、集中ケア、脳卒中リハビリテーション認定看護師5名に、家族の代理意思決定場面を想起してもらい半構造化面接を行った。録音した面接内容から逐語録を作成し、質的内容分析を行った。結果:5カテゴリが生成された。まず認定看護師は【家族の心情の受け止めと緩和】を行い、精神的支援をしていた。同時に家族のアセスメントを行い、治療への同意ができるように家族の来院を促す等【代理意思決定に関わる家族状況の確認と調整】を行っていた。家族への病状説明は医師のみで実施されることがほとんどであったが、家族の言動を見逃さず注意を払いながら、病状説明後には【代理意思決定に伴う疑問や不安の表出】を促し、理解の程度の確認や情報提供により【病状・治療の理解の促進】を図っていた。これらの支援は患者の治療の合間を縫って行われていた。また【家族支援の継続と調整】がなされ、スタッフへロールモデルとしての関わりによる家族支援の調整、医療者間の情報共有によって家族支援が継続されるよう管理を行っていた。考察:認定看護師らは、治療開始のための初回病状説明における家族の言動を最も重視し、表情や言動を見逃さず、家族と接する僅かな時間を見出していた。精神的支援、家族システムへの介入、情報提供が行われており、まずは「家族の安定」、そして「病状・治療等の理解」の支援が重要であると考えられた。(著者抄録) |
文献番号 | 2022060753 |