イヌカイ トモコ
Tomoko Inukai
犬飼 智子 所属 川崎医療福祉大学 保健看護学部 保健看護学科 職種 講師 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | ICU看護師による死後のケアを通した家族への関わり |
掲載誌名 | 正式名:家族看護学研究 ISSNコード:13418351/27588424 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本家族看護学会 |
巻・号・頁 | 22(2),87-96頁 |
著者・共著者 | 犬飼 智子, 渡邉 久美 |
発行年月 | 2017/02 |
概要 | 目的:ICU看護師が死の直後から退室までに家族にどのように死後のケアへの参画を促し、関わっているのかを明らかにすることである。研究方法:ICU看護師6名を対象とし、半構成的面接による質的記述的研究を行った。分析にはM-GTAを用いた。対象者の臨床経験年数は平均9.8年であった。結果:8カテゴリー、1コアカテゴリーが生成された。ICU看護師は家族が患者の死後に泣き崩れる様子に対し、【突然の死別を迎えた家族の捉え】を行っていた。そして、ベッド周囲の環境を整え【周囲と切り離した穏やかな別れの場作り】、【家族の感情への寄り添い】を行っていた。その後、【死後のケアへの参加の提案】をし、【家族の意向の引き出しと尊重】によって家族の思いや要望を引き出していた。ケア中には、【家族に負担をかけないケア内容の調整】を行い、ケアを共に行いながら【家族が患者に温かみがあるうちに触れる別れの場作り】、【家族の治療決定の支持と思いの受け止め】を行っていた。これらの死の直後から退室までの一連の関わりには『集中治療の痕跡を消し家族の患者像を取り戻す』ケアが通底しており、さらに帰結として収束された。考察:ICU看護師は、治療の場から別れの場へ環境を整え、家族に死後のケアを提案、調整し、意向を尊重しながら共にケアを行える状況に導いていた。死後のケアへの参画は家族にとって死と向き合う場となり、患者のその人らしさを取り戻すことで死を受容する一助になると考えられる。(著者抄録) |
文献番号 | 2017204363 |