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イヌカイ トモコ
Tomoko Inukai
犬飼 智子 所属 川崎医療福祉大学 保健看護学部 保健看護学科 職種 講師 |
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| 論文種別 | 原著 |
| 言語種別 | 日本語 |
| 査読の有無 | 査読あり |
| 表題 | 脳神経疾患患者の家族との「患者を介さない関係の築きにくさ」 急性期病棟の看護師への面接調査に基づく分析 |
| 掲載誌名 | 正式名:日本看護研究学会雑誌 ISSNコード:02859262/21896100 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 出版社 | (一社)日本看護研究学会 |
| 巻・号・頁 | 32(5),75-81頁 |
| 著者・共著者 | 犬飼 智子, 渡邉 久美, 野村 佳代 |
| 発行年月 | 2009/12 |
| 概要 | 本研究は,脳神経疾患患者の家族と看護師の関係性に影響する要因を明らかにし,家族との関係構築に向けた援助を検討することである。当該病棟に勤務する看護師6名に,家族との関わりに関するグループ・インタビューを実施し,質的帰納的分析を行った。その結果,8のカテゴリーを含むコアカテゴリー『患者を介さない関係の築きにくさ』が明らかになった。看護師は,家族を【藁にもすがる思いの家族】と捉え,【一言の重みの自覚】により言動に慎重になっていた。患者とは意識障害などのため【患者との言語的交流の困難】を生じていた。これは,家族-看護師関係において【患者を守ろうとする家族の無言の要求】【患者像のつくりにくさ】【家族との病状の受け止めの違い】に影響を与えていた。看護師は家族に【患者のことを伝える】援助を行っていたが,【家族からの評価の得がたさ】のため関係構築の困難感を増幅させていた。以上から,患者-家族-看護師の三者のトライアングルの構図が示された。家族との関係構築に向けて【患者のことを伝える】援助が重要と考えられる。(著者抄録) |
| 文献番号 | 2010091399 |