ヨダ タケシ
Takeshi Yoda
依田 健志 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 公衆衛生学 職種 准教授 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 自殺予防に向けたメンタルヘルスアップ・コーディネーターのコンピテンシーに関する研究 |
掲載誌名 | 正式名:四国公衆衛生学会雑誌 ISSNコード:02862964 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 四国公衆衛生学会 |
巻・号・頁 | 61(1),133-137頁 |
著者・共著者 | 鈴江 毅, 片山 はるみ, 岡田 倫代, 藤川 愛, 辻 よしみ, 宮武 伸行, 坂野 紀子, 依田 健志, 吉岡 哲, 平尾 智広 |
発行年月 | 2016/02 |
概要 | 【目的】我が国の自殺者数は、平成10年以降連続して3万人前後であり、自殺予防は喫緊の課題になっており、地域においても早急に対策が求められている。今回我々は、地域において自殺予防に向けたメンタルヘルスを向上させる共助活動を機能・エンパワメントさせるコーディネーター、すなわち地域における「メンタルヘルスアップ・コーディネーター」のコンピテンシーを明らかにしたので報告する。【方法】対象は、香川県内の地縁組織・コミュニティで、現にメンタルヘルス向上に貢献しているコーディネーター8名である。平成23年4月から7月にかけて、対象者にインタビュー調査を行い、行動結果面接およびM-GTA(Modified Grounded Theory Approach)法を援用して、そのコンピテンシーを抽出した。なお、全調査研究活動を通じて、5名の専門家集団による共同作業として進行し、客観性及び信頼性・妥当性の確保に努めた。【結果】コアコンピテンシーとして1)イニシアティブ、2)対人関係理解、3)インパクトと影響力、4)人間関係の構築、5)チームワークと協調、6)チーム・リーダーシップ、7)ボランティア精神の7つが抽出された。さらにこれらは、サブコンピテンシーとして、(1)先見・継続性、(2)自発的努力、(3)他人を理解する力、(4)他人の話をよく聴く力、(5)啓発、(6)ネットワークの範囲、(7)関係の緊密度、(8)関係の規模、(9)地域住民活動の成長、(10)地域住民活動の規模、(11)地域住民活動への貢献、(12)リーダーシップ能力、(13)リーダーシップの範囲、(14)リーダーシップ発揮の程度、(15)ボランティア活動の強度、(16)ボランティア活動の範囲、の16に分けられた。【結論】解析の結果、地域におけるメンタルヘルスアップ・コーディネーターのコンピテンシーが明らかとなった。将来的には、整理されたコンピテンシーをもとに、コンピテンシー・モデル及びコーディネーター養成用のカリキュラムを作成し、それを基に実際に養成講座を行う予定である。(著者抄録) |
文献番号 | 2016234326 |