トクトミ トモハル
Tomoharu Tokutomi
徳富 智明 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 小児科学 職種 特任教授 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 無侵襲的出生前遺伝学的検査(NIPT)受検者を対象とする家族の影響に関する調査 |
掲載誌名 | 正式名:日本遺伝カウンセリング学会誌 ISSNコード:1347-9628 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本遺伝カウンセリング学会 |
巻・号・頁 | 41(1),13-23頁 |
著者・共著者 | 谷口 仁美,山本 佳世乃,徳富 智明,福島 明宗 |
発行年月 | 2020/04 |
概要 | 本研究は、無侵襲的出生前遺伝学的検査(NIPT)受検時の家族からの影響、並びに妊婦の背景を明らかにすることを目的とした。対象はNIPTを受検し結果が陰性であった妊婦である。調査は郵送による自記式質問紙法により実施した。解析対象は本調査の研究に同意した48名とした。解析の結果、妊婦の居住形態によって家族との関わりに特徴がみられた。本研究における居住形態とは、妊婦と家族の居住地の主観的な距離の別を指す。妊婦自身の家族と近くに暮らす実家居住群は実母と適度な距離をとって関わり、パートナーの家族と近くに暮らす婚家居住群は義母の存在を重視し、家族と離れて暮らす遠居群は築かれた協力関係のもと夫婦での意思決定がなされる可能性が示された。遺伝カウンセリングにおいてはクライエントの背景についても傾聴し、意思決定に影響する家族要因やその特徴に応じた継続的な関わりが重要であると考える。(著者抄録) |