ウエダ カヨコ
Ueda Kayoko
植田 嘉好子 所属 川崎医療福祉大学 医療福祉学部 医療福祉学科 職種 准教授 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | ソーシャルワーク研究における現象学の役割の検証―海外文献を中心としたレビューから― |
掲載誌名 | 正式名:社会福祉学 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 64(1),1-14頁 |
著者・共著者 | 植田嘉好子 |
担当区分 | 筆頭著者 |
発行年月 | 2023/05/31 |
概要 | 現象学は哲学として出発し,人々の経験から事象の本質を明らかにするための質的研究法としても用いられる.しかし日本のソーシャルワーク研究で現象学を援用するものは未だ少ない.そこで本研究は海外文献を対象に,ソーシャルワーク研究における現象学の役割を検証することを目的とした.Google Scholarの検索機能を用い55件の文献を調査した結果,1)ウェルビーイングの危機にある人々の「生きられた経験」の解明,2)多職種連携/ネットワーク構築の困難さと解決への経験構造,3)現場実践や教育・学習の経験からみたソーシャルワークの専門性,4)ソーシャルワークと現象学を架橋する方法論的考察,の4つの主題が抽出された.現象学はクライエントの危機的な経験に対する実存的な理解に加え,家族や他職種など異なる価値を持つ人々との相互理解や合意形成の方法を探究し,ソーシャルワークの専門性を現実経験から本質的に解明する役割を果たしていると考察された. |