オカザキ トモコ   Tomoko Okazaki
  岡崎 知子
   所属   川崎医科大学  医学部 臨床医学 脳卒中医学
   職種   期限付講師
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 卵巣明細胞腺癌に合併した脳梗塞(Trousseau 症候群)の臨床的特徴
掲載誌名 正式名:脳卒中
ISSNコード:09120726
掲載区分国内
巻・号・頁 43(1),8-15頁
著者・共著者 西田福子, 岡﨑知子, 大岡 洋子, 田中なつき, 江並 朋美, 杉山 靖子, 小玉 大地, 松崎  丞, 白石 翔一, 吉田 智子, 北村 絵未, 神野 友里, 西尾 幸浩, 柳原 武彦
担当区分 2nd著者
発行年月 2021/01
概要 【目的】卵巣明細胞腺癌に合併した脳梗塞(Trousseau症候群)の臨床的特徴を検討した.【方法】2012年1月~2017年12月に入院した卵巣明細胞腺癌に合併した脳梗塞について,他の悪性腫瘍に合併した脳梗塞との比較検討を行った.D-dimer値,CA125値,脳梗塞巣の特徴,脳梗塞発症時期,転帰などについて検討した.考察では,文献検索で得られた卵巣明細胞腺癌 21例も検討に加えた.【結果】両群ともそれぞれ4例あった.両群でD-dimer値は高く,多発脳梗塞であった.卵巣明細胞腺癌の全例でCA125は高値で,脳梗塞は癌の診断に先行した.癌治療開始後は脳梗塞の再発はなく,3例が 2019年3月時点で生存している.他癌では,全例が癌治療中の発症で,脳梗塞発症から4カ月以内に死亡した.文献的検討でも同様の結果が得られた.【結論】他癌と異なり,卵巣明細胞腺癌に合併したTrousseau症候群では,脳梗塞は癌の診断に先行しやすく,癌治療開始後の脳梗塞の再発が少なく,生命予後良好な傾向があることが示唆された.