モリヤ タクヤ   Takuya Moriya
  森谷 卓也
   所属   川崎医科大学  医学部
   職種   学長付特任教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 ロボット支援腎部分切除術を施行した腎平滑筋腫の1例
掲載誌名 正式名:西日本泌尿器科
ISSNコード:00290726
掲載区分国内
出版社 (一社)西日本泌尿器科学会
巻・号・頁 82(4),444-448頁
著者・共著者 新川 平馬, 海部 三香子, 宮地 禎幸, 清水 真次朗, 世良 融子, 中塚 騰太, 森中 啓文, 高崎 宏靖, 平田 啓太, 大平 伸, 藤井 智浩, 永井 敦, 原 綾英, 藤本 康人, 森谷 卓也
発行年月 2020/10
概要 症例は43歳、女性。健康診断の腹部超音波検査で30mm大の右腎腫瘤を指摘され、精査加療目的で当科を受診した。当院の超音波検査でも同様に右腎門部付近に32mm大の類円形低エコー腫瘤を認めた。単純CTでは腎実質と比較して淡く高吸収に、造影CTでは遷延性の造影効果を伴う境界明瞭な腫瘍病変として描出された。鑑別として嫌色素性腎細胞癌や、血管筋脂肪腫(AML;angiomyolipoma)、オンコサイトーマなどが挙がり、さらなる良悪性精査のため造影MRIを施行した。T2強調像にて腫瘤は偽被膜を有する比較的均一な低信号を示す病変として認められ、早期濃染、若干のwashout patternを示した。最終的に嫌色素性腎細胞癌(cT1aN0M0)の診断でロボット支援腎部分切除術を施行した。病理診断では軟部腫瘍とMEST;Mixed epithelial and stromal tumorとの鑑別に難渋したが、最終的に比較的稀な疾患である腎平滑筋腫の診断に至った。(著者抄録)
文献番号 2021020942