モリヤ タクヤ
Takuya Moriya
森谷 卓也 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 病理学 職種 教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 後縦隔髄外造血の1例 |
掲載誌名 | 正式名:岡山県臨床細胞学会誌 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 岡山県臨床細胞学会 |
巻・号・頁 | 39,46-50頁 |
著者・共著者 | 田中 誠人, 福屋 美奈子, 寺尾 祥江, 菅野 豊子, 小林 江利, 西村 広健, 伊禮 功, 森谷 卓也 |
発行年月 | 2021/12 |
概要 | 【背景】髄外造血は、骨髄以外の臓器に造血巣が形成されることと定義される。主に脾臓、肝臓などにみられるが、稀に軟部に発生し腫瘤を形成することがある。今回、後縦隔腫瘤のCTガイド下針生検施行時にオンサイトにて細胞診を施行し、髄外造血を疑った1例を経験したので報告する。【症例】60歳代、男性、既往歴にアルコール性肝炎、総胆管結石。今回、腹痛及び発熱のため、当院救急外来を受診し、胆管結石性胆管炎が疑われ入院となった。血液検査では貧血を認めた。胸部CT所見でTh9の両側、Th10左側傍椎体部に陰影を認め、CTガイド下針生検を施行、同時に捺印細胞診を施行した。標本中には顆粒球系、赤芽球系、巨核球系の3系統の細胞がみられた。【結論】後縦隔の髄外造血を経験した。巨核球を悪性細胞に、赤芽球や幼若な骨髄球などを腫瘤形成性の骨髄増殖性疾患と過大評価する可能性があるため、出現細胞の異型の程度や割合などを注意深く観察し、診断していくことが肝要と考える。(著者抄録) |
文献番号 | 2022147503 |