イシハラ タケシ
Takeshi Ishihara
石原 武士 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 精神科学 職種 教授 |
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論文種別 | その他 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 川崎医科大学総合医療センターにおけるCOVID-19こころのケアサポートチームの活動報告 |
掲載誌名 | 正式名:総合病院精神医学 略 称:総病精 ISSNコード:09155872 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 33,196-196頁 |
著者・共著者 | 北野絵莉子, 和迩健太, 山本和明, 藤原美保, 石原武士 |
担当区分 | 最終著者,責任著者 |
発行年月 | 2021/11/10 |
概要 | <背景>川崎医科大学総合医療センター(以下、当院)は岡山市の市街地にあり647床の病床を有する急性期総合病院である。2020年になりCOVID-19の世界的感染拡大が起こり、当院でも2020年3月から入院受け入れ医療機関としてCOVID-19専門病棟が稼働し、患者の受け入れをおこなっている。COVID-19感染では身体的問題のみならず、それに伴うさまざまな精神的問題も生じうる。COVID-19入院患者がせん妄、うつ状態、幻覚妄想状態などの精神症状を呈した際に、これまでのようにベッドサイドで訴えを傾聴したり面接によって精神状態を評価したりすることは、感染リスクの観点から困難であり、また精神疾患を併存しているCOVID-19入院患者にどのような看護ケアをすればいいかなどの精神科領域の対応問題がCOVID-19感染拡大当初から議論されている。こういった現状を踏まえ、当院では2020年4月から「COVID-19こころのケアサポートチーム」を結成し、精神症状を呈するCOVID-19入院患者の介入と、職員のメンタルヘルスの対応を行っている。さらに、岡山県は2021年5月16日から6月20日まで緊急事態宣言が発出されるほど感染拡大が起こり、実際に当院でも病棟改編がなされるほど医療提供体制がひっ迫した状況にあった。
<活動内容>COVID-19こころのケアサポートチームは、精神科医師、看護師、公認心理師、医療ソーシャルワーカーを中心に構成され、週1回の定期ラウンドを行っている。チーム発足後、COVID-19入院患者のせん妄、不眠、不安、認知症周辺症状などの訴えに対する精神科コンサルテーションや精神疾患のある患者にどのような看護ケアをすればいいかといった看護師からの介入依頼があり、さらに、病棟改編に伴う看護師の心理的負担などに対するメンタルケアの相談があり、対応を行ってきた。 <考察>今回、我々は1年間のチーム活動を通じ、どのような介入依頼があったかを後方視的に実態調査し、内容の解析について報告を行う。 |