オオナル カズヒロ
Kazuhiro Onaru
大成 和寛 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 脊椎・関節整形外科学 職種 講師 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 小児上腕骨顆上骨折の整復操作直後に血行障害を起こした1例 |
掲載誌名 | 正式名:中国・四国整形外科学会雑誌 ISSNコード:09152695/13475606 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 中国・四国整形外科学会 |
巻・号・頁 | 32(1),69-71頁 |
著者・共著者 | 福間 貴雅, 長谷川 健二郎, 原 啓之, 新井 理恵, 日野 峻介, 清水 総一郎, 難波 孝徳, 大成 和寛, 長谷川 徹 |
発行年月 | 2020/04 |
概要 | 7歳男児。高さ1.5mの鉄棒から転落し、右手をついて着地し受傷した。右肘関節周囲の腫脹が著明で、骨片を皮下に触れ、Pucker signが陽性であった。運動麻痺や感覚麻痺はなく、橈骨動脈の触知が可能であった。X線で右上腕骨顆上骨折を認め、骨片同士は接触しないほど転位が強く、Holumberg分類IV、Wilkins分類III、Smith-阿部分類IVであった。手術は背側アプローチで観血的整復を行い、Kirschner-wireで固定した。術後、外固定の準備中に患肢の冷感に気付き、橈骨動脈が触知不可能であった。超音波で上腕動脈の途絶を認め、血管造影で骨折部より近位に上腕動脈の途絶を認めた。上腕動脈を展開したところ、動脈が骨折部周囲の軟部組織に牽引され、血行が途絶していた。軟部組織を切離し、血流が再開した。術後5日に軽快退院となり、術後1年の現在まで変形遺残がなく、肘関節自動関節可動域も伸展0°、屈曲130°と良好である。 |
文献番号 | U602230015<Pre 医中誌> |