エンドウ シュンジ
Shunji Endo
遠藤 俊治 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 消化器外科学 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 【陰圧閉鎖療法(NPWT)による治療と予防】陰圧閉鎖療法(NPWT)中に抗凝固薬を安全に投与しえた6例 |
掲載誌名 | 正式名:日本外科感染症学会雑誌 ISSNコード:13495755/24340103 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本外科感染症学会 |
巻・号・頁 | 17(1),33-37頁 |
著者・共著者 | 板倉 弘明, 池永 雅一, 太田 勝也, 上田 正射, 加藤 亮, 津田 雄二郎, 中島 慎介, 松山 仁, 遠藤 俊治, 山田 晃正 |
発行年月 | 2020/02 |
概要 | 陰圧閉鎖療法(negative pressure wound therapy:以下、NPWT)は難治性開放創だけでなく、手術部位感染(surgical site infection:以下、SSI)の予防にも有用とされ、その用途は拡大している。NPWTの有害事象に出血があり、抗凝固薬や抗血小板薬の投与は慎重に行う必要がある。また、NPWT施行中に抗凝固薬や抗血小板薬を投与する安全性の報告はない。高齢化に伴い、抗凝固薬や抗血小板薬を投与されている症例は増加しており、NPWT施行中に抗凝固薬や抗血小板薬を投与する機会は増加すると予想される。今回、NPWT施行中に抗凝固薬を投与し、安全に創管理しえた6例を経験した。われわれは抗凝固薬を投与する症例は、NPWTの陰圧を下げ、排液の性状に注意し、交換時はフォームの剥離を丁寧に行った。1例でNPWTの排液が淡血性となったが自然止血され、全例で臨床上問題となる創出血は認めなかった。NPWTを施行中の抗凝固薬の投与は注意喚起されているが、陰圧の設定に留意し、厳重な監視と愛護的な処置により安全に創管理可能と思われた。(著者抄録) |
文献番号 | 2020213941 |