フジワラ アツシ   Atsushi Fujiwara
  藤原 篤之
   所属   川崎医療福祉大学  リハビリテーション学部 視能療法学科
   職種   講師
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 4機器のOCTで評価した網膜厚の比較検討
掲載誌名 正式名:日本視能訓練士協会誌
ISSNコード:03875172/18839215
掲載区分国内
出版社 (公社)日本視能訓練士協会
巻・号・頁 46,201-207頁
著者・共著者 坂手 澪, 藤原 篤之, 金永 圭祐, 後藤 保人, 稲垣 明日香, 白神 史雄
発行年月 2017/12
概要 【目的】4機器のOCTを用いて中心網膜厚の評価を行い、測定誤差および誤差に影響を及ぼす因子について検討した。【方法】対象は屈折異常以外に眼疾患の既往がない31名31眼とした。OCTはSpectralis OCT Compact、RS-3000 Advance、Cirrus HD-OCT、DRI OCT-1 Atlantisの4機器を用いた。測定は同日に中心網膜厚を自動評価するプロトコルを連続3回行い、各機器で得られた中心網膜厚及び変動係数(CV)を比較した。【結果】平均年齢は27.3±6.9歳、平均屈折度数-3.5±3.2D、平均眼軸長24.7±1.3mmであった。平均中心網膜厚は、Spectralis OCT Compact:265.1±21.6μm、RS-3000 Advance:261.8±20.0μm、Cirrus HD-OCT:250.7±20.6μm、DRI OCT-1 Atlantis:234.0±20.4μmで、DRI OCT-1 Atlantisは他の機器と比較をして有意に低い値を示した(P<0.01、ANOVA)。各機器でのCVは、Spectralis OCT Compact:0.005±0.003、RS-3000 Advance:0.006±0.005、Cirrus HD-OCT:0.005±0.003、DRI OCT-1 Atlantis:0.004±0.003で、低値を示し有意差はなかった(P=0.40、ANOVA)。従属変数を各機器のCV、独立変数を年齢、屈折度数、眼軸長として重回帰分析を行った結果、Cirrus HD-OCTで屈折度数と有意の関連があった(P<0.01)。【結論】4機器で同一眼の中心網膜厚を評価した結果、DRI OCT-1 Atlantisで有意に低い値を示した。また、Cirrus HD-OCTのCVに影響を与える因子は屈折度数であった。(著者抄録)
文献番号 2018171237