エンドウ シュンジ
Shunji Endo
遠藤 俊治 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 消化器外科学 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | プロテインCおよびS欠乏症による上腸間膜静脈血栓症の1例 |
掲載誌名 | 正式名:日本腹部救急医学会雑誌 ISSNコード:13402242/18824781 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本腹部救急医学会 |
巻・号・頁 | 39(1),33-37頁 |
著者・共著者 | 升井 淳, 池永 雅一, 知念 良直, 板倉 弘明, 高山 碩俊, 上田 正射, 津田 雄二郎, 中島 慎介, 太田 勝也, 遠藤 俊治, 山田 晃正 |
発行年月 | 2019/01 |
概要 | 症例は72歳、女性。既往歴として、左下腿静脈瘤に対する手術歴がある。3日間持続する腹痛、嘔吐を主訴に近医を受診し、腸閉塞と診断され、当院を紹介受診した。来院時、腹部全体に著明な圧痛と反跳痛があり、血液検査上、炎症反応上昇と腎機能障害を認めた。腹部CTでは小腸拡張と小腸間膜の脂肪織濃度上昇を認めた。以上より絞扼性腸閉塞を疑い、緊急開腹手術を行った。暗赤色の腹水を多量に認め、約100cmの回腸が壊死しており、回腸部分切除術を施行した。術中に回腸間膜静脈内に血栓を認め、上腸間膜静脈血栓症と診断した。術後は抗凝固療法を行い、血栓縮小化に難渋したが、再手術を行うことなく経過した。来院時の血液検査でプロテインC:63%、プロテインS:10%未満と低下していた。プロテインCおよびSの欠乏を伴う上腸間膜静脈血栓症はまれであり、文献的考察を加えて報告する。(著者抄録) |
文献番号 | 2019303089 |