エンドウ シュンジ
Shunji Endo
遠藤 俊治 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 消化器外科学 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 虫垂杯細胞カルチノイドと低異型度虫垂粘液性腫瘍が併存した1例 |
掲載誌名 | 正式名:日本消化器外科学会雑誌 ISSNコード:03869768/13489372 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本消化器外科学会 |
巻・号・頁 | 52(4),220-226頁 |
著者・共著者 | 知念 良直, 上田 正射, 池永 雅一, 津田 雄二郎, 中島 慎介, 太田 勝也, 足立 真一, 遠藤 俊治, 千原 剛, 山田 晃正 |
発行年月 | 2019/04 |
概要 | 症例は75歳の男性で,全身倦怠感を主訴に当院救急外来を受診した.来院時,発熱はなく右側腹部に軽度の圧痛を認めた.血液検査で炎症所見の上昇を認め,造影CTで虫垂は10mmに腫大しており,同時に右水腎症と周囲脂肪織の上昇を認め,急性虫垂炎と右腎盂腎炎と診断し,緊急で腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.切除標本の組織病理学的所見では同時性の低異型度虫垂粘液性腫瘍(low-grade appendiceal mucinous neoplasm;以下,LAMNと略記)に虫垂杯細胞カルチノイド(goblet cell carcinoid;以下,GCCと略記)と診断された.術後12日目に退院した.術後46日目に根治手術を試みたが,腹腔内に多数の腹膜播種を認め,迅速病理組織検査ではGCCと診断され,切除不能と診断した.化学療法としてFOLFOX+bevacizumabを施行したが,不応であり初回術後223日目に永眠された.GCCとLAMNはともに比較的新しい疾患概念であり,明確な治療ガイドラインも存在しない.本邦では両組織型の併存例の報告はなく,非常に珍しい1例を経験したため報告する.(著者抄録) |
文献番号 | 2019292204 |