エンドウ シュンジ
Shunji Endo
遠藤 俊治 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 消化器外科学 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 開腹歴のない大網索状物による絞扼性腸閉塞の1例 |
掲載誌名 | 正式名:日本腹部救急医学会雑誌 ISSNコード:13402242/18824781 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本腹部救急医学会 |
巻・号・頁 | 39(3),545-548頁 |
著者・共著者 | 升井 淳, 池永 雅一, 知念 良直, 板倉 弘明, 上田 正射, 津田 雄二郎, 中島 慎介, 太田 勝也, 遠藤 俊治, 山田 晃正 |
発行年月 | 2019/03 |
概要 | 症例は79歳、男性。開腹手術歴はない。現病歴として、食後の心窩部痛と嘔吐を認め近医を受診。腸閉塞が疑われ、加療目的に当院に紹介となる。来院時、心窩部に圧痛を認めたが、腹膜刺激症状は認めなかった。血液検査上、炎症反応と乳酸値が上昇しており、腹部CTで小腸壁の造影不良と口側小腸の拡張、腹水貯留を認めた。絞扼性腸閉塞を疑い、同日緊急開腹手術を行った。開腹所見では淡血性腹水がみられ、大網と小腸間膜が索状に癒着し、同部位に小腸が陥入し絞扼されている所見を認めた。陥入した小腸は60cm長で壊死しており、小腸部分切除術を施行した。術後経過は良好で第9病日に退院した。開腹手術歴のない絞扼性腸閉塞の術前診断は困難なことが多い。自験例では、索状化した大網による内ヘルニアが原因であった。開腹歴のない患者の腸閉塞では、腹部症状が出現しにくい大網索状物による腸閉塞も念頭に置き、手術適応を判断する必要がある。(著者抄録) |
文献番号 | 2019292031 |