エンドウ シュンジ
Shunji Endo
遠藤 俊治 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 消化器外科学 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 上部消化管造影後のバリウム貯留により大腸穿孔をきたした1例 |
掲載誌名 | 正式名:日本外科系連合学会誌 ISSNコード:03857883/18829112 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 日本外科系連合学会 |
巻・号・頁 | 43(2),210-215頁 |
著者・共著者 | 高山 碩俊, 池永 雅一, 太田 勝也, 上田 正射, 津田 雄二郎, 中島 慎介, 足立 真一, 遠藤 俊治, 山田 晃正 |
発行年月 | 2018/04 |
概要 | 症例は40歳代,女性.主訴は下腹部痛.検診目的で上部消化管造影検査を施行された.検査後5日目に下腹部痛を主訴に近医を受診し,腹部X線検査にて結腸内にバリウムの貯留を認めた.下部消化管内視鏡下でスネアにて硬便の破砕を行われた後に,グリセリン浣腸でのバリウム便の排出を試みられたが奏効せず.翌日の腹部CTにてFree airを認めたため,当院に救急搬送された.腹部造影CTでS状結腸を中心にバリウム便貯留を認め,腹腔内全体の腹水貯留を認めた.バリウム貯留を起因とした大腸穿孔と診断し,緊急手術を行った.腹腔内は便汁性腹水で満たされており,S状結腸中央に穿孔部を認めた.Hartmann手術を行い,術後は合併症をきたす事なく術後28日目に退院した.バリウム検査後の大腸穿孔は稀であり,救命できたとしても著しくQOLが低下するので,本疾患に留意した上での検査後の排便状態の管理が求められる.(著者抄録) |
文献番号 | 2019043154 |