エンドウ シュンジ
Shunji Endo
遠藤 俊治 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 消化器外科学 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 門脈ガス血症を伴う腸閉塞に対して経人工肛門的緊急減圧を施行した1例 |
掲載誌名 | 正式名:日本外科系連合学会誌 ISSNコード:03857883/18829112 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 日本外科系連合学会 |
巻・号・頁 | 42(5),774-782頁 |
著者・共著者 | 上田 正射, 池永 雅一, 田中 淳, 太田 勝也, 津田 雄二郎, 中島 慎介, 足立 真一, 遠藤 俊治, 山田 晃正 |
発行年月 | 2017/10 |
概要 | 症例は83歳の男性で,既往歴は脳性麻痺と高血圧症を認めた.S状結腸軸捻転に対し緊急で大腸亜全摘術,単孔式回腸人工肛門造設術を施行した.第23病日,排ガスの消失と腹部膨隆,第24病日に末梢循環不全,回腸人工肛門より粘血便の流出を認めた.腹部単純CT検査で肝両葉の門脈内ガス,広範囲な小腸拡張を認め,腸閉塞による門脈ガス血症(HPVG)と診断した.保存的加療を施行し,7時間後の腹部造影CT検査では,人工肛門付近でcaliber change,whirl signを認め,HPVGは減少していた.人工肛門挙上部付近の小腸捻転と診断し,バルーンカテーテルで減圧し小腸捻転を整復した.全身状態は改善し,第76病日に退院した.HPVGは従来腸管壊死を示唆する所見とされてきたが,近年画像診断の進歩により報告例が増えており,保存的治療が奏効した報告も散見される.今回,われわれはHPVGを併発した単孔式回腸人工肛門造設後の小腸捻転に対し,経人工肛門で緊急減圧を施行した症例を経験したので文献的考察を加えて報告する.(著者抄録) |
文献番号 | 2018287419 |