エンドウ シュンジ
Shunji Endo
遠藤 俊治 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 消化器外科学 職種 准教授 |
|
論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 経皮的膿瘍ドレナージで改善した外傷性直腸穿孔の1例 |
掲載誌名 | 正式名:日本外科系連合学会誌 ISSNコード:03857883/18829112 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 日本外科系連合学会 |
巻・号・頁 | 42(4),682-686頁 |
著者・共著者 | 太田 勝也, 池永 雅一, 上田 正射, 津田 雄二郎, 中島 慎介, 足立 真一, 遠藤 俊治, 森本 賢吾, 古市 欣也, 居出 弘一, 山田 晃正, 西嶌 準一 |
発行年月 | 2017/08 |
概要 | 症例は47歳男性.空手の試合中に下腹部を叩打し,翌日から腹痛を自覚した.受傷後5日で腹部CT検査により直腸穿孔,腹腔内膿瘍と診断され,抗生剤投与による保存的加療が行われた.受傷後10日でも発熱と腹痛が残存するため,当院へ紹介搬送された.穿孔部位近傍に径約9cm×7cmの周囲との隔壁を有し,骨盤内に限局する腹腔内膿瘍が存在した.循環動態は安定し,敗血症は呈しておらず,重症炎症性疾患の病態でないことを確認した上で,保存的治療を選択した.超音波ガイド下で下腹部から経皮的に膿瘍を穿刺し,悪臭を伴う淡黄色膿性腹水を230cc吸引した.膿瘍腔外への造影剤漏出はなかった.穿刺後4週間で穿刺ドレナージを抜去し,穿刺後5週間で社会復帰した.本症例は,循環動態が良く,敗血症を呈さず,画像診断で極めて限局した腹膜炎を有する直腸穿孔であることを確認したため,経皮的膿瘍ドレナージにより治療し,緊急手術や人工肛門造設術の回避が可能であった.(著者抄録) |
文献番号 | 2018162154 |