エンドウ シュンジ
Shunji Endo
遠藤 俊治 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 消化器外科学 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 筋萎縮性側索硬化症に併発したS状結腸癌の1例 |
掲載誌名 | 正式名:日本外科系連合学会誌 ISSNコード:03857883/18829112 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 日本外科系連合学会 |
巻・号・頁 | 42(4),670-676頁 |
著者・共著者 | 上田 正射, 池永 雅一, 津田 雄二郎, 中島 慎介, 太田 勝也, 足立 真一, 遠藤 俊治, 山内 周, 千原 剛, 山田 晃正 |
発行年月 | 2017/08 |
概要 | われわれはAmyotrophic lateral sclerosis(ALS)にS状結腸癌を併発し,傍腫瘍性神経症候群(PNS)を鑑別診断として挙げ,原発腫瘍切除を行った症例を経験したので報告する.症例は73歳,男性.四肢脱力感を自覚し,その2ヵ月後より呂律困難および呼吸困難が出現したため,当院神経内科を受診した.頸髄・腰仙髄の上位・下位ニューロン障害を示す臨床徴候,脊椎4領域の電気生理学的異常を認め,Awaji基準でdefinite ALSと診断された.腹部造影CT検査および下部消化管内視鏡検査でS状結腸癌と診断された.PNSが鑑別疾患として挙げられ,手術目的で当科を紹介された.呼吸状態が急速に悪化したため人工呼吸器管理とし,S状結腸癌の診断から11日目にハルトマン手術を施行した.病期分類はpStage IIIaであった.PNSの抗神経抗体はいずれも陰性であり,術後神経症状は改善しなかった.ALSの神経症状がPNSの可能性があることから,切除を含めた可及的な治療を検討すべきである.(著者抄録) |
文献番号 | 2018162152 |