エンドウ シュンジ
Shunji Endo
遠藤 俊治 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 消化器外科学 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 穿孔で発症した原発性小腸癌の1例 |
掲載誌名 | 正式名:日本外科系連合学会誌 ISSNコード:03857883/18829112 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 日本外科系連合学会 |
巻・号・頁 | 41(4),600-604頁 |
著者・共著者 | 松本 謙一, 池永 雅一, 遠藤 俊治, 植田 裕司, 中島 慎介, 中川 朋, 太田 勝也, 小西 健, 山田 晃正, 西嶌 準一 |
発行年月 | 2016/08 |
概要 | 症例は48歳,男性.主訴は腹痛.前日からの腹痛で近医受診し,翌日の腹部造影CT検査でfree airを認め,消化管穿孔の診断で当科を紹介された.当院搬送時,腹部全体に圧痛あり,緊急手術の方針とした.手術所見は,トライツ靱帯から15cm肛門側の空腸に穿孔部位を認めた.穿孔部位を含めて小腸部分切除術を施行した.摘出標本では空腸に潰瘍性病変を認め,潰瘍底で穿孔していた.病理組織所見では高分化腺癌を認め,腫瘍は漿膜下まで達していた.原発性小腸癌による穿孔と診断した.また,術後に詳細に聴取した既往歴と家族歴よりLynch症候群を疑い,第2次スクリーニングであるマイクロサテライト不安定性検査でhigh-frequent microsatellite instability(MSI-H)であった.原発性小腸癌はイレウス症状や消化管出血で発症することが多く,穿孔で発症することは稀である.今回,われわれは穿孔で発症した小腸癌の1例を経験したので,文献的考察を加え報告する.(著者抄録) |
文献番号 | 2017150912 |