エンドウ シュンジ
Shunji Endo
遠藤 俊治 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 消化器外科学 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 子宮留膿腫穿孔を合併したS状結腸癌の1例 |
掲載誌名 | 正式名:日本外科系連合学会誌 ISSNコード:03857883/18829112 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 日本外科系連合学会 |
巻・号・頁 | 42(1),73-77頁 |
著者・共著者 | 太田 勝也, 池永 雅一, 小西 健, 中島 慎介, 中川 朋, 遠藤 俊治, 山田 晃正, 奥 正孝, 西嶌 準一 |
発行年月 | 2017/02 |
概要 | 症例は66歳女性.下腹部痛を主訴に当院へ搬送された.腹部CT検査で腹腔内遊離ガス,子宮腔内ガス像を認め,壁肥厚したS状結腸を認めた.S状結腸腫瘍による消化管穿孔および子宮破裂と診断し,緊急手術の方針とした.開腹すると,壊死した子宮から悪臭を伴う白色膿性腹水が流出していた.S状結腸腫瘍は子宮に強く癒着し,さらに子宮底部は穿孔していた.術式は子宮腟上部切断,両側付属器切除およびS状結腸切除とした.最終診断はS状結腸癌を契機とした子宮留膿腫穿孔による急性汎発性腹膜炎であった.婦人科悪性腫瘍はなかった.子宮留膿腫は高齢者に多く,子宮腔内分泌物の排泄障害が原因で発生する.本症例はS状結腸癌が子宮へ強く癒着し,子宮を圧迫し排泄障害を惹起したことで子宮留膿腫を形成した.それらを放置したため,子宮穿孔を併発したと考えられた.(著者抄録) |
文献番号 | 2017146357 |