エンドウ シュンジ   Shunji Endo
  遠藤 俊治
   所属   川崎医科大学  医学部 臨床医学 消化器外科学
   職種   准教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 TS-1が奏効した胃癌頸部・傍腹部大動脈リンパ節再発の1例
掲載誌名 正式名:癌と化学療法
ISSNコード:03850684
掲載区分国内
出版社 (株)癌と化学療法社
巻・号・頁 42(12),2075-2077頁
著者・共著者 西川 和宏, 川田 純司, 藤谷 和正, 伏見 博彰, 遠藤 俊治, 平尾 素宏, 山本 和義, 前田 栄, 原口 直紹, 三宅 正和, 濱 直樹, 宮本 敦史, 池田 正孝, 中森 正二, 関本 貢嗣
発行年月 2015/11
概要 TS-1が奏効した胃癌頸部・傍腹部大動脈リンパ節再発の1例を経験したので報告する。症例は55歳、女性。2002年6月胃癌に対し、胃全摘術、D2郭清術を施行した。病理組織学的診断はtype 4、por1、pT3(SE)、pN1(#4d:1/5)、H0、P0、M0、CY0、pStage IIIAであった。本人の希望により術後補助化学療法は施行しなかった。1年7ヵ月後に左頸部腫瘤を自覚し、CTにて左鎖骨上窩に2.5cm大の腫瘤像を認めた。超音波下吸引細胞診にて胃癌左頸部リンパ節再発と診断した。2004年1月からTS-1の投与を開始した。5ヵ月で腫瘍は消失し、計2年5ヵ月間投与した。左頸部リンパ節の再燃は現在に至るまで認めていない。その後、腹部CTにて傍腹部大動脈周囲に増大傾向にある腫瘤を認め、positron emission tomography(PET)にても陽性所見であった。2009年10月摘出術を施行し、病理組織学的に胃癌のリンパ節転移と判断された。TS-1投与を再開し現在まで継続しているが、5年9ヵ月経過し再発を認めていない。(著者抄録)
文献番号 2016121398