エンドウ シュンジ
Shunji Endo
遠藤 俊治 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 消化器外科学 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 直腸癌肝・肺転移に対して集学的治療戦略が奏効した1例 |
掲載誌名 | 正式名:癌と化学療法 ISSNコード:03850684 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)癌と化学療法社 |
巻・号・頁 | 41(12),2068-2070頁 |
著者・共著者 | 山田 晃正, 金 致完, 中川 朋, 平岡 和也, 小西 健, 遠藤 俊治, 奥山 正樹, 尾田 一之, 早川 正宣, 山内 周, 西島 準一 |
発行年月 | 2014/11 |
概要 | 進行大腸癌の長期生存のためには、切除を含めた集学的治療戦略が必須である。今回、手術を主軸とした集学的治療戦略が奏効した1例を経験したので報告する。症例は70歳代、男性。直腸癌根治切除後の肺転移に対して二度の肺切除を施行した。初回切除後5年4ヵ月で肝S7に門脈内腫瘍栓を伴う単発肝転移を認め、全身化学療法を導入したが病勢は進行し、肺にも局所再発を認めた。予後規定因子は肝内病巣と推察されたことと、潜在的遠隔転移を有する可能性も否定できないため、病勢制御目的でPVTTに対し放射線治療(計50Gy)を先行した。照射終了後、新規病変の出現がないことを確認し、左肺残存上葉切除+左肺S6部分切除を実施。次に肝右葉切除を実施し、根治Bを得た。PVTTに対する放射線の治療効果はGrade Ibであった。術後補助化学療法は施行せず。初回切除後7年現在、無担癌生存中である。病勢制御を企図した放射線治療の有用性が示唆された。(著者抄録) |
文献番号 | 2015344407 |