ナガサカ タケシ
Takeshi Nagasaka
永坂 岳司 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 先端腫瘍医学 職種 教授 |
|
論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 皮下埋め込み型中心静脈ポート留置消化器癌患者におけるカテーテル関連静脈血栓発現頻度の検討 |
掲載誌名 | 正式名:癌と化学療法 ISSNコード:03850684 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 46(13),2182-2184頁 |
著者・共著者 | 谷岡洋亮, 浅野基, 河崎健人, 吉田亮介, 脇直久, 宇野太, 石崎雅浩, 山下和城, 堅田洋佑, 佐野史典, 岡脇誠, 山村真弘, 永坂岳司, 山口佳之 |
発行年月 | 2019/12 |
概要 | 背景: 近年,消化器癌領域では大腸癌や膵癌など化学療法時の投与ルートとして皮下埋め込み型中心静脈(CV)ポートを留置する頻度が増加している。また,血管新生阻害薬の使用機会の増加により血栓症のリスクが増していることが予想されるが詳細な検討は未だなされていない。方法: 当院で 2015 年 1 月〜2016 年 12 月の間に化学療法目的で CV ポートを留置した消化器癌患者 109 例のうち造影 CT 検査にて継続して血栓の出現の有無が評価可能であった 88 例のカーテル関連静脈血栓(catheter-related thrombosis: CRT)の癌腫別発現頻度およびリスク因子を後方視的に検討した。結果: 年齢中央値 (範囲)は 71(44〜89)歳,性別は男性 63 例,女性 25 例であった。主な癌腫別 CRT 発現頻度は胃癌 7.7%,大腸癌 2.6%であった。血管新生阻害薬使用例,非使用例ともに 4.5%であった。まとめ: CV ポートを留置した消化器癌患者の CRT 発現頻度は 4.5%で,血管新生阻害薬の使用による頻度の増加はみられなかった。 |