ヤノ ヒロミ
Yano Hiromi
矢野 博己 所属 川崎医療福祉大学 医療技術学部 健康体育学科 職種 教授 |
|
論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 都道府県発行の食物アレルギー対応マニュアルにおける校内研修の内容分析 |
掲載誌名 | 正式名:川崎医療福祉学会誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 29(1),107-117頁 |
著者・共著者 | 髙垣春乃, 難波知子, 矢野博己 |
担当区分 | 最終著者 |
発行年月 | 2019/09 |
概要 | 我が国の学校には食物アレルギーを有する児童生徒は2013(平成25)年現在,4.5%在籍するとされる.これらの児童生徒が「安全・安心」について学習をするためには,まず教職員全員が対応できる能力を培う校内研修の充実が必要である.学校保健行政を牽引する都道府県教育委員会が発行する食物アレルギー対応マニュアルの内容には,一定の質を担保できる校内研修に関する記載があるものの,十分に整理された資料とは言えない.そこで,本研究では,都道府県(n=47)発行の食物アレルギー対応マニュアルにおける校内研修の内容を分析し,研修モデル開発の基礎資料を得ることを目的とした.資料は2018年6月,Web上で収集した.都道府県対応マニュアルは39か所で発行されていたが,この中に校内研修に関する内容を1頁以上記載していたのは23か所(平均2.44頁)と6割程度であった.研修内容はアナフィラキシー発症を想定した二次予防の方法が主であった.研修モデルには発生した後の三次予防とヒヤリハットをも未然に防ぐ一次予防(患児のセルフケア能力を高める保健指導,クラスの子どもに疾患理解とピアサポート能力を高める指導)の方法を加える必要性が示唆された. |