ヨウイネ タケト
Taketo Yoine
用稲 丈人 所属 川崎医療福祉大学 リハビリテーション学部 作業療法学科 職種 講師 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 脳損傷者に実施した遂行機能障害症候群の行動評価(BADS日本版)成績による遂行機能障害の因子分析的検討 |
掲載誌名 | 正式名:高次脳機能研究 ISSNコード:02859513/13484818 |
出版社 | (一社)日本高次脳機能障害学会 |
巻・号・頁 | 29(2),247-255頁 |
著者・共著者 | 用稲 丈人, 狩長 弘親, 山本 陽子, 八木 真美, 種村 純 |
担当区分 | 筆頭著者,責任著者 |
発行年月 | 2009/06 |
概要 | 脳損傷者65名の遂行機能障害症候群の行動評価日本版(BADS)成績について因子分析を行い、Wechsler Adult Intelligence Scale-Revised、Wechsler Memory Scale-Revised、Trail Making Test、Paced Auditory Serial Addition Test成績との関係を検討した。BADS下位検査成績の因子分析から、(1)行動計画能力、(2)推定能力、の2因子が抽出された。2因子の因子得点を軸とする対象者の因子負荷プロットは、BADS全般的区分と一致した。BADS全般的区分と社会的行動障害の臨床評価との比較では、両者に乖離を認めBADS下位検査だけでは評価できない問題が示された。2因子の下位尺度得点と知能、記憶、注意検査成績との関係では、行動計画能力が知能、記憶、注意検査など認知機能全般と関連を示し、推定能力はワーキングメモリや認知的な判断能力との関連が示唆された。BADSは社会的行動障害の評価には適していないが、遂行機能障害の行動計画能力と推定能力の評価に有用であると結論づけられる。 |
DOI | 10.2496/hbfr.29.247 |