ミオ クミエ
見尾 久美恵 所属 川崎医療短期大学 教育部 看護学科 職種 講師 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 秀歌の条件―若山牧水にとって秀歌とは― |
掲載誌名 | 正式名:牧水研究 |
巻・号・頁 | (18),34-40頁 |
著者・共著者 | 見尾久美恵 |
発行年月 | 2015/07 |
概要 | 古代から現代に至るまで、歌人たちは「歌とは何か」「秀歌の条件とは何か」という問いかけを繰り返し行い様々に論じてきた。若山牧水の息富士人は、牧水の歌が愛好される理由として「判り易いこと」「しらべの良いこと」「読者の心を打つ余韻のあること」の3点を挙げている。筆者は、牧水が捉えた「秀歌の条件」として「言葉と調べ」「張りと澄み」「さうですか歌」の3点から論じた。その結果、牧水にとって歌とは、生きることと相即不離の関係にあることがうかがえた。自己の生を考えようとする努力や自己の生に対する執着心がその強い生活力を生む。心は次第に深く複雑になっていくが、牧水はまた歌うことによってその生と心を知ろうとした。そのようにして歌われた言葉が澄んだ響きを奏でるとき、これこそが牧水にとっての秀歌であった。 |