キムラ トモミ
Tomomi Kimura
木村 知己 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 形成外科学 職種 講師 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 人工血管移植後の感染による難治性瘻孔に対して大腿筋膜張筋皮弁による再建術を行った一例 |
掲載誌名 | 正式名:岡山医療センター年報 |
巻・号・頁 | 5,203-204頁 |
著者・共著者 | 木村 知己, 末延 耕作, 徳岡 晋太郎, 奥山 倫弘, 加藤 源太郎, 越智 吉樹, 中井 幹三, 岡田 正比呂 |
担当区分 | 筆頭著者 |
発行年月 | 2010/01 |
概要 | 53歳男性。患者は高血圧、狭心症の既往があった。今回、前医で左下肢閉塞性動脈硬化症に対し右外腸骨動脈-左大腿動脈バイパス術が行われたが、2ヵ月経過で左鼠径部に発赤、腫脹を認めて、デブリドマン創縫合術が行われた。しかし、難治性瘻孔が形成され、創部の浸出液からMRSAが検出され、4ヵ月間の保存的加療を行うも改善がみられなかったため著者らの施設へ紹介入院となった。骨盤造影CTではバイパス吻合部周囲に膿瘍形成が認められ、膿瘍は人工血管にそって下腹部正中部を超えていた。そこで、感染人工血管を摘出したが、バイパス吻合部の人工血管は摘出できず、術後は左鼠径部を開放創とし、陰圧閉鎖療法を行い、感染コントロールを行った。そして、術後3週間後に左大腿筋膜張筋皮弁による再建術を行い、手術から3ヵ月経過で左総腸骨動脈-外腸骨動脈バイパス術を行った結果、再建術後6ヵ月で瘻孔の再発なく、経過は良好である。 |