キムラ トモミ
Tomomi Kimura
木村 知己 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 形成外科学 職種 講師 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 10年間に4臓器5重複癌を発症した1例 |
掲載誌名 | 正式名:岡山医療センター年報 |
巻・号・頁 | 4,209-210頁 |
著者・共著者 | 木村 知己, 松尾 潔, 佐藤 利雄, 水田 真琴, 上田 祐介, 頼 冠名, 藤原 慶一, 米井 敏郎, 山鳥 一郎, 小田 和歌子 |
担当区分 | 筆頭著者 |
発行年月 | 2008/12 |
概要 | 77歳男。患者は1997年10月に右肺上葉に小細胞癌(stage IB)が認められ、右上葉切除術が施行された。術後、化学療法を2コース施行し、CRとなったが、2002年9月に食道中部に食道扁平上皮癌(stageIII)が認められ、化学療法(5-FU+CDDP)、放射線療法が施行され、CRとなった。しかし、その後、2003年5月に非特異型間質性肺炎を発症し、ステロイドパルス療法、免疫抑制剤投与で病勢のコントロールできたものの、2004年6月には胃体中部後壁にIIa+IIcの早期胃癌が認められ、胃全摘術が施行された。更に2006年10月には左肺下葉に扁平上皮癌(stageIB)が認められ、呼吸機能が低下していることから放射線治療が施行されPRが得られた。だが、再び増大傾向となり、2007年8月、肉眼的血尿と低血糖発作による意識障害で入院となった。膀胱癌が指摘され、TUR-Btを施行し、あわせて表在性乳頭状腫瘍5ヶ所を全て切除したが、10年間に4臓器5重複癌を発症し、4病変は根治治療が施行された。尚、我が国における5重複癌の報告は検索した限り、本症例例を含め18例であった。 |