オノ シゲキ   Shigeki Ono
  小野 成紀
   所属   川崎医科大学  医学部 臨床医学 脳神経外科学2
   職種   教授
論文種別 総説
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 胎児水頭症前方視的多施設共同調査中報告
掲載誌名 正式名:小児の脳神経
ISSNコード:03878023
巻・号・頁 36(3),301-303頁
著者・共著者 伊達勲, 小野成紀, 大井静雄
発行年月 2011/06
概要 日本における胎児水頭症治療実績トップ10施設を対象に、予後や治療に関する前向き調査を実施した。登録症例95例中フォロー可能であった59例について検討した。発達指数(DQ)がフォローできたのは30例で、その平均値は68.84(最高値141、最低値11.8)であった。疾患別のDQからみた予後は、背景疾患のない水頭症で良好、出血性疾患では不良であった。McHC分類における発達予後は進行性水頭症、てんかん発作を伴う水頭症で予後不良であった。治療法は、約8割に何らかの水頭症手術が施行されており、その5割程度には脳室ドレナージかOmmayaリザーバーが挿入され、その後100%がシャントに移行していた。神経内視鏡的治療は2例に行われ、最終的にシャント治療となった。シャント開存率は3年間で54.1%、シャント回数は平均2.3回であった。