オノ シゲキ
Shigeki Ono
小野 成紀 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 脳神経外科学2 職種 教授 |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 胎児水頭症・先天性水頭症ガイドライン COE-Fetal & Congenital Hydrocephalus Top 10 Japan ガイドライン2011 *Oxfordエビデンスレベル : Level 2b (Grade II) |
掲載誌名 | 正式名:小児の脳神経 ISSNコード:03878023 |
巻・号・頁 | 36(2),151-162頁 |
著者・共著者 | 大井静雄, 稲垣隆介, 野村貞宏, 伊達勲, 小野成紀, 篠田正樹, 高橋里史, 三輪点, 荒木尚, 伊藤進, 内門久明, 竹本理, 白根礼造, 西本博, 田代弦, 松村明 |
発行年月 | 2011 |
概要 | 「要旨」 水頭症とは, 特定の疾患名を意味するのではなく, 髄液循環障害に基づき, 絶対的あるいは相対的に過剰に貯留した髄液により生ずる脳神経機能障害を総括した病態として定義できる. 髄液循環は, 第3循環とよばれるごとく, 頭蓋内・脊椎管内に収められた中枢神経構造に密接な関係をもつ髄液腔を1日3~5回程度もの循環回数を保ちながら維持されている. その循環障害の臨床評価は, 近年の画像診断法の進歩により中枢神経構造の形態変化とともに把握されるようになってきた. さらに, その循環動態は, 胎児期から新生児期は, Minor pathwayが生理学的に主たる脳脊髄循環路であり, 乳児期に成人型のMajor pathwayが発達し, 次第に移行していくことも判明した. この髄液循環の分析として, 現在では髄液の動きを動的にとらえることが可能になり, 髄液の流速と方向, あるいは半閉鎖腔としての頭蓋腔における圧動態などの分析が可能となっている. |