オノ シゲキ
Shigeki Ono
小野 成紀 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 脳神経外科学2 職種 教授 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 固定具一体式内視鏡観察装置エンドアームTMが有用であった脳幹前面のneurenteric cystの1例 |
掲載誌名 | 正式名:脳神経外科速報 ISSNコード:09171495 |
巻・号・頁 | 15(6),567-572頁 |
著者・共著者 | 小野田惠介, 市川智継, 小野成紀, 伊達勲 |
発行年月 | 2005/06 |
概要 | 40歳女.頭痛を主訴とした.MRIにて脳幹前面に橋から延髄下端までを占める長径4cmの腫瘍を認め,T1 WIでhigh intensity,T2 WIでiso~low mixed intensityとなり,ガドリニウムにて増強効果を認めなかった.さらにdiffusion imageではlow intensityを示していた.Far lateral suboccipital approachにて腫瘍摘出術を施行,第5~第12脳神経,両側椎骨動脈を術野に十分に収めることができ,腫瘍をほぼ全摘出することが可能であった.ここで脳幹前面や脳神経背側などの残存腫瘍を確認するため,固定具一体式内視鏡観察装置エンドアームを導入した.硬性内視鏡の先端角は70°のものを用い,脳幹前面や,血管,第9脳神経に癒着した腫瘍を確認することができた.病理組織所見より神経腸管嚢胞と診断,術後新たな神経症状の出現は認めなかった.一過性に髄液鼻漏が出現したが保存的治療にて軽快し,独歩退院となった |