オノ シゲキ   Shigeki Ono
  小野 成紀
   所属   川崎医科大学  医学部 臨床医学 脳神経外科学2
   職種   教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 破裂解離性椎骨動脈瘤に対する血管内治療─その有用性と最近経験した合併症からの教訓─
掲載誌名 正式名:脳卒中の外科
ISSNコード:09145508/18804683
巻・号・頁 33(3),200-205頁
著者・共著者 杉生憲志, 徳永浩司, 渡邊恭一, 佐々原渉, 小野成紀, 小野田恵介, 伊達勲
発行年月 2005/05
概要 破裂解離性椎骨動脈瘤(VADA)に対する血管内治療について検討した.対象は,出血発症のVADA32例33個(男性21例,女性11例・平均56歳)で,動脈瘤の位置はMizutaniのType分類でtype I 20個,type II 2個,type IV 11個であった.32例中26例(81%)で発症後24時間以内の早期治療を行ったが,17例(53%)で術前再出血を認めた.残る6例は術前状態不良のため1例が48時間以内に,5例が亜急性期に治療した.塞栓術は32例32個に行い,stent-assisted coil embolization 1例,瘤のみ塞栓1例,残る30例にinternal trappingを行ったが,うち1例で翌日に再破裂を認め,対側椎骨動脈経由でコイル塞栓術を追加した.合併症は術中破裂1例,術後再破裂2例,完全閉塞後の延髄梗塞1例を認めた.転帰は,再出血のなかった15例ではGR 12例,ND,SD,D各1例に比し,再出血のあった17例ではGR 6例,MD 3例,SD 2例,D 6例と不良であった