オノ シゲキ
Shigeki Ono
小野 成紀 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 脳神経外科学2 職種 教授 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 新しい脳動脈瘤塞栓コイルの使用経験─MicrusphereとMicroplex─ |
掲載誌名 | 正式名:Journal of Neuroendovascular Therapy 略 称:JNET ISSNコード:18824072 |
巻・号・頁 | 1(1),45-53頁 |
著者・共著者 | 杉生憲志, 徳永浩司, 西田あゆみ, 早瀬仁志, 小野成紀, 小野田惠介, 伊達勲 |
発行年月 | 2007/12 |
概要 | 脳動脈瘤に対する血管内治療において新たな塞栓用コイルとして、日本においても2006年春よりMicrusphereとMicroplex complexの使用が認可され可能となった。そこで今回、これら2種類の塞栓用コイルの初期使用経験に文献的考察を加え報告した。その結果、両コイルとも従来日本で使用してきた他の3Dコイルとは異なる特徴があり、MicrusphereではBox型の安定したフレーム形成が可能で、コイルのシェイプメモリーが強くやや硬い印象があり、特にバルーンアシスト時にコイルが動くことがあって注意が必要であったが、電気離脱は早くその信頼性も高かった。Microplex complexでは瘤壁に沿ってフレーム可能で、複雑な形状にもフィットしやすい特徴があり、また長いコイルのラインナップが準備されており有用であった。しかし、水圧離脱は瞬時で信頼性も高かったが、その瞬間に瘤内でコイルが僅かに動くことが確認された。両コイルとも現状では伸張防止とソフトコイルがないため、パッキングコイルとしては注意が必要と考えられた。以上より、Micrusphereは中等度大の球形、ややbroad-neck瘤に、Microplex complexは多房性や細長い不規則な形状の瘤のフレーム形成に適していると考えられた。 |