オノ シゲキ   Shigeki Ono
  小野 成紀
   所属   川崎医科大学  医学部 臨床医学 脳神経外科学2
   職種   教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 くも膜下出血患者髄液におけるMCP-1,MIP-1α濃度の経時的変化について
掲載誌名 正式名:脳血管攣縮
ISSNコード:09127070
巻・号・頁 20,83-85頁
著者・共著者 小野 成紀, 小川 智之, 菱川 朋人, 西口 充久, 徳永 浩司, 杉生 憲志, 伊達 勲
発行年月 2005/03
概要 Abstract:破裂脳動脈瘤でくも膜下出血を来たした患者15例(男5例,女10例)を対象に,髄液中monocyte chemoattractant protein-1(MCP-1),macrophage inflammatory protein-1(MIP-1)α濃度を経時的に測定した.症候性血管攣縮を来たしたのは8例(A群),来たさなかったのは7例(B群)であった.髄液中MCP-1濃度はDay 3まで有意に高濃度であったが,A群とB群との間に有意差はなかった.MIP-1α濃度はDay 7以降で濃度の上昇傾向を認めたが,両群間に有意差はなかった.一方,これらの蛋白濃度をDay 3以前とDay 4以降で比較すると,A群ではDay 3以前で有意にMCP-1が上昇し,かつDay 4以降でMIP-1αが上昇した.これに対しB群では,Day 3以前で有意にMCP-1が上昇したが,MIP-1αの有意な上昇は認めなかった.単球,マクロファージ走化因子の経時的変化は,脳血管攣縮予知のモニターとなる可能性があると考えられた