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ヤスヤマ コウジ
Kouji Yasuyama
泰山 浩司 所属 川崎医療福祉大学 リハビリテーション学部 言語聴覚療法学科 職種 特任教授 |
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| 論文種別 | 原著 |
| 言語種別 | 日本語 |
| 査読の有無 | 査読なし |
| 表題 | Y器官を除去したベンケイガニの5脚除去による脱皮について |
| 掲載誌名 | 正式名:川崎医学会誌 一般教養篇 ISSNコード:03865398 |
| 巻・号・頁 | 9,63-69頁 |
| 著者・共著者 | 佐藤國康, 松本邦夫, 泰山浩司 |
| 発行年月 | 1983/12 |
| 概要 | カニに脱皮を引きおこすには多脚の自切除去が有効な方法である。多脚自切後、カニは脚を再生し、脱皮する。一方、カニの脱皮は前胸部にある1対のY器官で作られ、そこから分泌される脱皮ホルモンにより引きおこされる。また自切後に形成される再生芽はY器官からの脱皮ホルモンにより成長が促進されることが知られている。
著者らはY器官(脱皮ホルモン)がカニの脱皮や再生芽の脱皮前期における成長に及ぼす影響を調べる目的で、汽水産の雄のベンケイガニを用い、Y器官を除去した後、更に脱皮誘発刺激である5脚の自切除去をおこない再生芽の成長と脱皮の有無を観察した。あらかじめ両側のY器官を除去していても、5脚の自切除去により、8匹中6匹のカニでは再生芽の成長が進み、脱皮が観察された。 この結果は5脚除去により脱皮を誘発したベンケイガニでは、Y器官は再生芽の脱皮前期の成長や脱皮には影響を及ぼしていないことを示している。 |