ハヤシ チカコ
林 千加子 所属 川崎医療短期大学 教育部 看護学科 職種 教授 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 看護職者の医療事故当事者経験に伴う心理的ダメージとその影響要因の検討(査読付) |
掲載誌名 | 正式名:医療の質・安全学会誌 略 称:JJQSH ISSNコード:18813658 |
巻・号・頁 | 5(1),41-46頁 |
著者・共著者 | 林 千加子, 鈴木 千絵子, 山本 奈奈, 横手 芳惠 |
担当区分 | 筆頭著者 |
発行年月 | 2010/02 |
概要 | Abstract:中国・四国、近畿地方の140床以上の病院看護管理責任者に往復はがきを用い研究協力を依頼し、医療事故当事者の経験から受けた心理的ダメージと、そのダメージに与える影響要因を明らかにし、事故当事者のサポート支援に関する基礎資料にするために検討した。承諾を得た病院23施設に就業する看護職者1051名に看護管理責任者を通して依頼書、調査用紙、返信用封筒を配布した。返送された調査票は579(回収率55.1%)で、調査用紙の回答をもって研究参加の同意とみなした。全項目で回答のあった439(有効回答率41.8%)を分析対象とした。分析対象者の資格は看護師が401人(91.3%)と最も多く、406人(92.5%)が女性、年齢は37.5±10.1歳、臨床経験年数は13.8±9.3年、スタッフナース332名(75.6%)であった。対象者は0~29年前の事故を想起しており、平均事故発生年は4.2±5.5年前で、そのうち1年前未満が103人(23.5%)であった。医療事故当事者の経験による事故当時および現在の心理的ダメージは、先行する心理的動揺体験と関連がみられた。また、その心理的動揺体験は研究結果から年齢、経験年数などの差は殆どないことから、事故当事者の個人特性や事故の大小に関わらず、全ての人にサポートを考える必要性が示唆された。 |
文献番号 | 2010189288 |