ヤマシタ ツトム   Yamashita Tsutomu
  山下 力
   所属   川崎医療福祉大学  リハビリテーション学部 視能療法学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発表タイトル エゴグラムによる視能訓練士学生の卒業前の自我状態の特性
会議名 第55回日本視能矯正学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎難波哲子, 平木たい子, 小林泰子, 山下力, 田淵昭雄, 赤松滋子
発表年月日 2014/11/29
開催地
(都市, 国名)
国立京都国際会館(京都市)
学会抄録 34 2014
概要 視能訓練士を志望する学生の卒業前の自我状態の特徴を明らかにする。調査対象である視能訓練士養成校2施設3養成課程の学生数と平均年齢は大学4年次が29名(女性27名、男性2名)、21.3歳、専門学校1年制が39名(女性39名)、26.6歳、専門学校4年制が28名(女性19名、男性9名)、22.5歳である。調査方法は新版東大式エゴグラムⅡ(TEG)を用いて、卒業前の1月~2月に説明後同意の得られた学生に集団で行なった。TEGの各項目尺度得点の平均値±標準偏差は大学4年次、専門学校1年制、専門学校4年制の順に、批判的親「CP」は11.0±4.3、11.6±3.4、11.1±3.7、保護的親「NP」は15.0±4.7、14.8±3.8、16.0±3.6、大人「A」は11.0±5.3、11.7±5.2、11.5±4.4、自由な子ども「FC」は12.8±4.5、13.7±4.2、13.5±5.1、順応の子ども「AC」は16.3±3.7、11.6±5.6、11.6±6.0であった。3養成課程ともに5尺度のうち「NP」が高く、1養成課程においては「AC」が高かった。パターン分類で多いのは大学4年次ではN型(34.5%)、専門学校1年制ではA優位型(18.0%)、次にFC優位型(12.8%)、専門学校4年制ではNP優位型とM型(各18.0%)であった。視能訓練士学生は卒業前には医療職に必要とされる「NP」が高い傾向であった。他人軸(NPとAC)と自分軸(CPとFC)をバランスよく増強し、大人「A」が高く機能するように育つよう教育的配慮の必要性が示唆された。