ミヤザキ テツジ
Tetsuji Miyazaki
宮崎 哲治 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 精神科学 職種 講師 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 統合失調症患者に併存する強迫症状に対して曝露反応妨害法を用いた行動療法を施行した一例―効果・限界・薬物療法との連携― |
掲載誌名 | 正式名:認知行動療法研究 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 48(1),89-101頁 |
総ページ数 | 13 |
著者・共著者 | 宮崎哲治 |
担当区分 | 筆頭著者 |
発行年月 | 2022/01 |
概要 | 統合失調症患者に併存する強迫症状の有病率は高い。そして、強迫症状を併存する統合失調症患者の場合、重い抑うつ症状、多くの自殺企図、重い社会機能不全、低いクオリティ・オブ・ライフ、長い入院期間を呈する。それ故、統合失調症患者に併存する強迫症状の治療は重要である。今回、30歳代前半の女性統合失調症患者に併存するolanzapine誘発性強迫症に対して曝露反応妨害法(ERP)を用いた行動療法を施行した症例を経験した。背景に損害回避がある強迫症状については行動療法により改善を認め、行動療法だけでは改善しないと思われた背景にしっくりこない感覚や不完全さがある強迫症状についてはolanzapineを漸減中止しつつ行動療法を施行することにより改善を認め、強迫症状は寛解に至った。この症例について若干の考察を加え報告する。統合失調症患者に併存する強迫症状に対してERPを施行する際の注意点についても記した。 |