ミヤザキ テツジ
Tetsuji Miyazaki
宮崎 哲治 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 精神科学 職種 講師 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 入院治療下で行った剣道の素振りとImaginal Exposure法が効果的であった強迫観念を主症状とする強迫症の一例 |
掲載誌名 | 正式名:認知行動療法研究 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 47(1),33-45頁 |
著者・共著者 | 宮崎 哲治 |
担当区分 | 筆頭著者 |
発行年月 | 2021/01 |
概要 | 症例は、強迫観念を主症状とする40歳代前半の男性強迫症患者。患者は初診時、悪い人間のオーラが襲ってくるというイメージが生じ、自分も悪い人間になってしまうのではないかという不安に圧倒され、仕事にも行けなくなっていた。無念無想の境地を思い出してもらうために行った剣道の素振りにより、強迫観念に対する望ましい対処の仕方を患者が体得し、imaginal exposure法を入院中集中的に行うことにより、強迫症状の改善に至った。これまで武道やスポーツで無念夢想の境地に入るような体験をしたことがある場合、再度その体験ができるような稽古や練習を行うことによって、強迫観念に対する望ましい対処の仕方を体得することは、強迫症の治療に寄与する可能性があると思われた。筆者なりの工夫を紹介するが、強迫症に対するimaginal exposure法などの行動療法を施行する際、本論文が参考資料になれれば望外の喜びである。 |